東京競馬場の芝2000mで行われる3歳牝馬限定レースであるフローラステークス予想のための出走馬診断をしていきます。
エバーブロッサム(牝3・堀宣行)は、約3か月の休養を挟んで出走した2戦目の未勝利(中山・芝2000m)で、12番人気の低評価を覆し華麗なフォームで優勝を果たした。前走のフラワーCでも、優勝馬サクラプレジールとタイム差なしの2着に好走と素質が開花しつつあることを匂わせている。前半は折り合い重視でじっくりと構え、14頭立ての12番手を追走。勝負どころの3~4コーナーではかなり外を回らされる形になりながらの好走は評価したい。父はディープインパクトで、半姉が2008年のヴィクトリアマイルを制したエイジアンウインズという血統背景も魅力的な一頭だ。
スイートサルサ(牝3・菊川正達)は、デビュー2戦目となった牝馬限定の未勝利(東京・
芝1600m)で初勝利を飾ると重賞レースに出走。前々走のフェアリーSでも、優勝馬クラウンロゼから0秒1差の5着に善戦している。続くクイーンCで、1着馬ウキヨノカゼとタイム差なしの2着に食い込み確かな能力を感じさせた。スタートで少し出負けしたが、うまく中団のインを確保してレースを進めていた。最後の直線では前が壁になり、外へ進路を切り替えるロスを考慮すれば一戦毎に良くなっていそうだ。その後に約2か月の休養を挟み、4月11日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは、併走馬に先着と仕上がり十分。
テンシンランマン(牝3・伊藤伸一)は、芝1800mの距離で〔2・2・0・0〕と連対
率100%を誇る。その中身も実に優秀で、2着に敗れた2戦の優勝馬は、メイクデビュー東京がサトノノブレス(のちにオープン特別のいちょうS2着、若葉
S3着)、特に前々走の500万下(東京)は注目に値する。スタート直後に他馬と接触したものの、リズムを崩すことなく3番手を追走。楽な手応えで最後の直線に向き、力強く抜け出したところを外から強襲されて、半馬身差の2着に敗退。先着を許した相手は、その後に弥生賞を優勝、GI の皐月賞でも4着に入ったカミノタサハラを考えれば地力は高いと見るべきか。3走前のアルテミスSでは、1着馬コレクターアイテムに1秒1も離された12着に完敗しているが、中距離なら巻き返しがあっても驚けない。
セキショウ(牝3・杉浦宏昭)は、デビュー3戦目の未勝利(新潟・芝1800m)を勝ち
上がったあと、なかなか2勝目を挙げられずにいたが、4走前のオープン特別・ホープフルS(中山・芝2000m、11着)を除けば、500万下クラスで3
着、4着、2着、2着と、力のある所は見せていた。それを証明したのが、前走の牝馬限定・500万下のミモザ賞(中山・芝2000m)で好位からの安定感ある競馬で完勝した。12キロ減の馬体重の影響だけが気になる所か。父は、シンボリクリスエス、母は1997年の桜
花賞3着馬ホーネットピアスと血統も悪くない。
イリュミナンス(牝3・松永幹夫)は、牝馬限定のメイクデビュー阪神(芝1600m)を 圧勝したマンハッタンカフェ産駒になるが、そのレース内容が好位追走から直線で早めに先頭から一方的にちぎる強いレース内容だった。その後はフェアリーSが1番人気で4着、クイーンCが2番人気で3着(同着)と、重賞で勝ち切れないレースが続いて
いるが、それぞれ優勝馬とタイム差なし、0秒1差と資質は見劣りすることがない。跳びが大きく、一瞬の切れというよりはじわじわと加速していく走法で、マイルの距離は少し忙しかったことを考えれば、約2か月半の休養明けとな
る今回が一番の狙い所かも知れない。
デニムアンドルビー(牝3・角居勝彦)は、2001年のエリザベス女王杯を制したトゥザ
ヴィクトリーを伯母に持つ名門の角居厩舎が送り出す良血のディープインパクト産駒。1番人気に支持されたメイクデビュー京都(芝1600m)、2戦目の未勝利(阪神・芝
1800m)はいずれも2着に惜敗したが、好素質の牡馬相手の接戦で中身は濃くキャリア3戦でも侮れないものがある。格上でも通用しやすいディープインパクト産駒だけに気を付けたい一頭。
グッドレインボー(牝3・宮徹)は、デビュー3戦目となった牝馬限定の未勝利(阪神・芝
1600m)を勝利。続くオープン特別のエルフィンS(京都・芝1600m)でも1着馬トーセンソレイユから0秒1差の3着に善戦している。前走のチューリップ賞は5着も、桜花賞を制する3着馬アユサンとは0秒1差の好内容だった。芝の中長距離で活躍馬
を多数輩出しているステイゴールド産駒だけに注意しなければいけない馬だ。
ロジプリンセス(牝3・古賀慎明)は、1月のメイクデビュー東京(芝1800m)を1番人気に応え好位から楽々と抜け出す圧勝ぶり。2戦目の前走は、牝馬限定の500万下・ミモザ賞(中山・芝2000m)に出走し、1番人気の支持を受けるもスタートで出遅れたことにより3着に敗れた。
それでも、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン35秒0(推定)の末脚を繰り出しているから悲観する必要はない。得意の東京競馬場なら脚を余す心配は少なくなる。
タガノミューチャン(牝3・浅見秀一)は、芝1400mの距離でメイクデビュー阪神→牝
馬限定の500万下・サフラン賞(東京)と、2連勝したスピード馬。特に、1分21秒2の2歳コースレコードをマークしたサフラン賞のレースぶりから素質は十分。3戦目のファンタジーSで5着と初黒星を喫し、前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは逃げて13着と大敗。4か月半の休養明け、400mの距離延長と厳しい条件が揃い壁は高いが、好走できれば秋に繋がるだけに陣営も必死に仕上げてくるはず。
ブリリアントアスク(牝3・伊藤正徳)は、今回のメンバーの中では最多の12戦という豊
富なキャリアを誇っている。牝馬限定の500万下・デイジー賞(中山・芝1800m)で2勝目を飾りレース内容は上向いている。レース慣れしたキャリアを生かせれば思わぬ一発があるかも知れない!?